今年のお花見ラン

 桜の便りを聞くとやっぱり走りたくなってくるよね。今年も目黒川沿いの桜並木を走ろう。まだ暗いうちに桜並木目指して出発。

 まだ暗いから殆ど誰もいない街。自分の足音しか聞こえない。街を貸し切りにしてるみたい。誰もいなくて怖くなるけど、途中で同じように走ってる人は何人も見かける。仲間意識が働くのか、そういう人達は怖くない。満開の桜がハラハラと散る中を走る。

 段々と夜が明けてくると、満開だと思ってた桜が、実はほぼ葉桜だと気づく。白い街灯に照らされて、満開の桜に見えていたのだ。それはそれで趣がある。目黒川の川面には無数の花びら。川の流れでマーブリングされたキャンバスのようにもみえる。

 空が明るくなり、すっかり夜が明ける。とりあえずいつものように五反田方面に向かう。五反田から同じ道を走って帰ってもよかったけど、それもつまらないので、反対側に渡る。

 今走ってきた道は桜がメインだったけど、こちら側にはいろんな花が咲いてる。香り高いツツジが赤、白、濃桃。川の側には紫色の可愛い花、この花はなんだろう、今度調べてみよう。少し早い八重桜、枝垂れ桜、薄紅のはなみずきもいい。知らないうちにすっかり春だね。

 家に着くまで約5キロを40分弱、久しぶりにこんなに長く走ったかも。いつもの通勤通路はあまり季節を感じないから、たまにはこんな日も心地よい。